三洋電機が発売している、くり返し使える音楽用DC9Vバッテリー「eneloop music booster」を3人のギタリストに使ってもらった。エフェクターなどの電源といえば、乾電池かACアダプタが主流だったが、新しい選択肢である「eneloop music booster」はどのくらい“使える”のだろうか。3人それぞれの視点で「ノイズ対策」「使いやすさ」「価格」などを評価してもらった。

僕らは関西でライブをする機会が多くて、特に大阪では高架下のライブハウスが多いです。そうしたライブハウスは設備が不足気味な小さなライブハウスが大半で、どうしてもACアダプタの電源ノイズが大きくなってしまうのが悩みでした。僕らはアナログシンセを使っているので、電圧が変わると音程まで変わってくるんです。だから、いつも決まった音でライブをするために、エフェクターの電源には乾電池を使うようにしていました。
ですが乾電池はお金もかかるし、捨てるのも大変でしたが「eneloop music booster」が登場したのでこの「乾電池問題」が一発で解決できました。以前は乾電池を“まとめ買い”して安く済ましていましたが、eneloop music boosterはくり返し使える充電式なのであっという間に元がとれます。それに長持ちなのもすごいですね。フル充電した後、昨日はスタジオで長時間のリハーサルをしたのですが、ライブ当日の今日も余裕です。セットした後、主電源をオフにしておけばいいので、電気のムダもないですね。
すでにライブでも「eneloop music booster」を使っているんですが、使い始めて最初に感じたのは“音質の良さ”ですね。ACアダプタ電源の音とは全然違います。「eneloop music booster」の音質は、少し減り始めの乾電池が発する“ちょうど良い感じの音質”にとても近いと感じました。しかもその音質がずっと続く。こんなうれしい事はないですね。 些細なことかも知れませんが、音質がいいと、プレイヤーの音楽への気持ちの入り方が違ってきます。特に僕らみたいなバンドは、ギターとシンセサイザーの音質で楽曲のイメージが決まります。「eneloop music booster」の音質は、僕らのサウンドにもピッタリでしたね。
コンパクトで使いやすい点もすごく気に入っています。デザインもカッコイイですし。エフェクターだけじゃなくて、ショルダーキーボードでも使ってみたいと思いました。ショルダーキーボードはステージ上で動けてなんぼですが、アダプタを繋いでいるとあまり身動きが取れず、意味がない。「eneloop music booster」をベルトに挿して、演奏しながらステージを動き回るようなライブをしてみたいですね。


エフェクターで音を加工して鳴らすのが好きで、ライブの時は20~25台ぐらいのエフェクターを使っています。一番の課題はやはりノイズでした。ライブハウスの音響担当者とも相談するのですが、そもそも普通の会場から見れば想定外の数のエフェクターを使っているので(笑)、なかなかノイズが抑えられなくて困ることもよくありました。
今まではノイズ対策としてアースを付けたり、プラグを変えてみたりしてから演奏していましたがやはり難しかったです。「eneloop music booster」がノイズを減らせると聞いたときは、半信半疑が正直な気持ちでしたけど、試しに使ってみて、正直おどろきました。使う前の個人的な予想では「多少はマシ」か「そんなには変わらない」かな、と思っていたんですけど、「まさか、ここまで減るとは!」という感じです。
エフェクターは少しずつ増えていったのですが、3~4台になった頃に乾電池の使用を諦めました。エフェクターによっては電池の消耗が早いので、お金もかかりますし、そもそも量が多いのでずっとACアダプタの電源を使用してきました。
ノイズだけでなく、ケーブルの多さも問題でした。「eneloop music booster」なら、コンセントからのケーブルがなくなるのがありがたいです。足の踏み場がない状態だと、演奏する時にストレスですが、「eneloop music booster」を使えば電源ケーブルもいらないし、大きさ的にもちょうどエフェクター1台分ぐらいだから、足元がすっきりして良いですね。出力は2系統あるので、2~3台の「eneloop music booster」と枝分かれするケーブルを使えば、全部のエフェクターの電力をまかなえる気がします。ブースターの消耗具合に関しても、量がLEDランプで三段階表示されるので、安心してます。
ノイズが少なくなったので、ノイズをかき消せるハイテンションの曲ばかりじゃなくて、静かな曲を作ってみたくなっちゃいますね(笑)。電源をタップで管理するよりすっきりできるし、スペースも取らない。ライブでもスタジオでも本当に重宝すると思います。今後いろいろなエフェクターでも試してみたいですね。


ツアーの場合や環境の整っていない場所でも、常に納得のいく演奏ができるように、数年前から組み込みのサウンド・エフェクター・システムを使っています。電源はACアダプタから取り、スタビライザーを介して各エフェクターに供給しています。このシステムを導入する以前は、ノイズへの悩みや、突然音が出なくなってしまったトラブルもありました。こうした経験から、信頼できる機器を使って、ちゃんとしたシステムを組んでおくことの大切さを学んだりしました。
ステージに上がる時に不安が残らないようにしておくことは、パフォーマンスの自信にも繋がると思います。そうした意味でも、「eneloop music booster」のように、安心できるメーカーの製品を使うことは、演奏のレベルアップにもつながると思います。
「eneloop music booster」を使って演奏してみた印象では、音質の煌びやかさや軽さが気に入りました。特に音の立ち上がりが速いしキレイですね。電源に乾電池を使う場合でも、マンガン電池とアルカリ電池では音が変わるという人もいますが、「eneloop music booster」は乾電池とも違う、キレイな音質だと思います。歪み系のエフェクターで試していたんですが、空間系のエフェクターだとまた音の鳴り方が変わってくるのかなと思うし、いろいろ試して使ってみたい感じがしてワクワクしますね。
「eneloop music booster」は野外ライブ、特に天候が変わりやすい場所や砂浜のステージでは便利だと思います。スタビライザーと比べてもコンパクトなサイズだし、シンプルなので使い方に迷わなくて良いですね。もちろん見た目もいい。黒も好きなので、今後色違いバージョンも発売されたら嬉しいですね。
僕はスタビライザーを用いたシステムを使っていますが、質のいいスタビライザーを買うには結構お金がかかります。「eneloop music booster」は1万円程度ですから買いやすいし、乾電池を買い続けるよりずっと安上がりだと思います。